離婚・不倫に関する法律相談
1 はじめに
離婚は人生における大きな決断の一つです。離婚に際し、まず問題となるのはお金とお子様の問題でしょう。つまり、財産分与、慰謝料、年金分割等の金銭的問題と、夫婦間に未成年者の子がいる場合には、親権者の指定、面接交渉権、養育費といった子の監護に関する問題といった様々な法律問題が発生します。
また、離婚や不仲(いわゆる「婚姻関係の破綻」)の原因が、配偶者の不倫(いわゆる「不貞行為」)であった場合、不貞行為をした配偶者に対し、慰謝料を請求することができますし、不倫相手に対しても、通常、慰謝料を請求することができます。
2 トラブル事例
- ① 結婚後35年を迎え、子供は自立し、夫も退職間近であるが、主婦である妻は、夫の度重なる浮気に嫌気がさし、夫に離婚を切り出したが、離婚に応じてくれない場合
- ② 結婚後10年が経ち、未成年の子が1人いるが、自営業を営む夫は、主婦である妻が全く家事をしない上、不倫をしていることが判明したため、子供の親権を取った上で離婚をしたいと考えている場合
3 解決方法
上記①②の各場合、当事務所では、皆様から丁寧に事情をお聞きし、離婚の意思の有無を確認させていただいた上、
①のケースでは、夫に対し、退職金を含めた適正な財産分与及び不貞行為による慰謝料を求めるとともに、適正な割合(原則として2分の1)での年金分割を求めます。また、不倫相手に対しても、慰謝料を請求します。
②のケースでは、妻に対し、不貞行為による慰謝料を求めるとともに、未成年の子の親権を求め(親権の取得が困難な場合には、子の面接交渉を求めることになります。)、財産分与及び面接交渉の問題の解決を図ります。また、不倫相手に対しても、慰謝料を請求します。